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企業レポート

3Qから変わる ショクブン   1月6日 (2011.01.06)

前半の反省がきっかけ

コアビジネス回帰もたらす

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ショクブン(9969)は仕切り直し。後半盛り返す見込み。3Qから変わってきた。昨年10月29日の下方修正、3円減配表明によるもので、これまでにないメニュー刷新、ネット通販開始、年末商戦に傾注するなど前半の反省がきっかけ。前期47%営業増益になった矢先、3Q発表(前期1月29日)、4Qの追い込みが注目される。昨年3月12日バローと業務・資本提携解消、5月22日川瀬社長トップ復帰が最大の手がかり。昨年からデパート、スーパー、コンビニ、レストランなど食品宅配市場参入が相次いでいるためだ。ことに高齢者向け在宅配食(08年度4.5%増)がターゲット。10、20年スパンで団塊の世代を筆頭に潜在需要が大きいとみられ、ひところ大手のニチレイやワタミの参入が話題になった。同社は07年に30周年を迎えた食材宅配大手。17年(40周年)にかけて専業の強み。7月22日述べたように、むしろリーマンショックがコアビジネス回帰をもたらした。市場でも昨年11月1日530円を安値にじわじわ切り返している。

2Q連結累計は、0.8%減収、営業損失1400万円、経常損失7100万円、純損9600万円の折り返し。計画を下回った。8、9月増収になったが、円高株安、価格競争、猛暑、生鮮野菜高騰など採算悪化によるもの。このため、商品構成を見直しメニュー冊子を刷新したほか、開発・人気商品を収録したネット通販を立ち上げ遠隔対応。例年3Qの稼ぎが目立つだけに発表が楽しみだ。11年3月期(連結)は、売上高112億4200万円(3%増)、営業利益3億5200万円(4%増)、経常利益2億5100万円(10%増)、純益8600万円(7%減)に見直した。配当は7円(期末3.5円)の予定。設備投資1億6000万円(前期2億100万円)の計画。今期から償却(2億2000万円)を下回る。徹底したコアビジネス回帰の印象。社運は、今年前半ピークに向かって上昇するという。

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